なんたらの秋
四季の移り変わりはいつも明確な線引きができないまま
気が付くと寒かったり暑かったりしますよね。ああ寒い、もう寒い。
秋はなにかと可愛がられてるんじゃないかと思います。
「食欲の秋」「読書の秋」「芸術の秋」「スポーツの秋」
秋すげー、四季がなくて秋だけの国ってすごいこの四つの分野発達するんじゃない。
一年通して秋だったら、肥満率が上がって物知りが増えてクイズ番組のレベル段違いになって、芸術的感性は磨かれて、オリンピックでは表彰台独占状態になるかも。
あ、でも冬にも夏にも春にも名曲があるからな。それが生まれてないとすると嫌だな。
冬は山下達郎のクリスマスイブかけたいじゃん、雨は夜更け過ぎに雪に変えたい。
なんたらの秋、それぞれしっかり由来はあるみたいだけど。
本当は夏に忙しすぎた人たちが秋になってやっと休みが取れて、クリスマス前の冬への準備期間みたいな秋をもっと満喫させようとしてこんなキャッチコピーつけたんだとしたら可愛い。
夏の波に乗り遅れたサーファーは秋の波に乗るしかなかった。
何でもやりたくなっちゃう秋。
それでもポジティブな倦怠感に時たま包まれる。
小学生は冬でも半袖半ズボンの子がいます。
鼻水たらしながら頬を紅く染めて走り回る姿を客観視するそんな自分が少し寂しい。そこに自分がいないから寂しいっていうわけじゃない。
こういうことを書くのは少し恥ずかしいですが、生涯が一冊の本だとしたら何をするにしろ残りページ数は減っていってると考えると不思議な気分になります。
白紙ページに今から何を書いていこうかといつも考えて、たまにやってくる大物をどういうふうに扱うかを決めます。今までも何度かそんな局面と対峙しました、そしてこれからもきっと来るんだろうなと思います。
それがすごく面白いので、寝ても目が覚めるんだろうと。
僕が最後のページを書き終えたらようやく裏表紙がここで初めて見えます。
そこにはバーコードがあって、それをピッてレジに通すとこの世のお金全部かき集めても足りない金額が表示されると良いなと思います。それだけどベストセラーになったら凄く嬉しいです。
レジに通せない本がベストセラー!帯は誰に書いてもらおう
そんな生涯を送れたらいいなってポジティブな倦怠感に包まれながら考えてました。
いっぱい動いて、いっぱい食べて、いっぱい書いて、いっぱい知りたいです。
おっぱいが一番好きです。おっぱいの秋だったら良かったのに。
でも待て、実際おっぱいは秋かもしれない
タートルネックがあるだろ〜